冬晴れの日、寒くて晴れた日は『盲腸(虫垂炎)』になりやすい!?

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秋が過ぎ冬の季節に気にしなければいけないことは、
実は、
晴れると盲腸つまり虫垂炎が増えます。
まず、盲腸とは
虫垂炎には、
・カタル性(軽症)
・蜂窩織炎性(中程度)
・壊疽性(重症)の3つがあります。

カタル性は、抗生物質の投与だけですむケースがほとんどです。
蜂窩織炎性は、虫垂がうっ血を起こして腫れた状態になり、多くの場合手術の必要があります。
壊疽性は、虚血の状態であり、緊急手術が必要です。
ちなみに
虫垂炎がどのような天候の時に起こるかは
・壊疽性(重症)   気圧が高く、温度が低い 
・蜂窩織炎性(中程度)気圧が低く、温度が高い 
・カタル性(軽症)  気圧も温度も、壊疽性と蜂窩織炎性の間にある
壊疽性の虫垂炎が起こりやすいのは、気圧が高く、気温が低い気象条件です。
ただし、
気圧が高く温度が低い場合、すべての虫垂炎が壊疽性になるわけではなく、気圧が低く温度が高い場合でも、すべての虫垂炎が蜂窩織炎性になるわけではありせん。
気圧の変化が虫垂炎を誘発しています。

虫垂炎の症状とは、
・高気圧になると自律神経の調和が崩れます。
・自律神経は交感神経系と副交感神経系からなりますが、高気圧の時に交感神経系が優位になり、低気圧の時に副交感神経系が優位になります。
・交感神経が有利になり顆粒球が優位になります。
動物は好天のものとではエサ取り行動に励みます。手足に傷を負う恐れがあるので、好中球を増やして細菌などの侵入に備えます。
また、晴れて高気圧の日には顆粒球が増え、低気圧の日は逆にリンパ球の割合が増えます。
顆粒球とは白血球中にある免疫細胞で「大食細胞」とも呼ばれ、細菌などの異物を食べて死骸となり化膿となって処理されます。
・顆粒球が死滅する際に炎症を起こします。
晴れた日、すなわち高気圧の時は、好中球ががんばるので、虫垂炎の炎症が強くなります。顆粒球が死ぬときに、大量の活性酸素を放出します。この放出された活性酸素が、組織破壊を起こします。これが虫垂で起こると、壊疽性の虫垂炎となるわけです。

天気の変化は虫垂炎のほかにも体調に影響します。
通常の雨だけではなく、特に台風が接近すると強い症状を訴える患者さんが多いようです。
気圧を調べ、ずばり低気圧が長命県、高気圧が短命県とわかります。
それは、気温が暖かく低気圧の地域は副交感神経が優位の状態となるため、逆に寒さで空気が重く、年間を通して高気圧の地域は、交感神経が優位となり短命なのです。

低気圧が近づくと「古傷が痛む」とか、天気の変化により体調が変化する事は多いし、がんの発生や寿命にも影響しているようです。

天気の変化や季節の変わり目に体調がくずれて起こる病気には、関節痛、リウマチ、熱中症、気管支喘息、頭痛、脳卒中、心臓病、結石症、感冒、うつ病など多数あり、これらを「気象病」と呼ぶようです。