フグより猛毒!?治療困難シガテラ毒!日本全国の海に広がっている!

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フグのおいしい季節が寒い季節です。フグは猛毒のフグ毒テトロドトキシンを持っています。
フグ毒の正体は「テトロドトキシン」といい、天然物の中では最も合成しにくい部類に入る難物中の難物です。あの猛毒で知られるフグ毒のテトロドトキシンよりも数十倍も強いと言われているものがあります。

ふぐの毒をも上回る魚の毒、シガテラ毒です。

世界中で毎年約2万人もの中毒を起こすシガテラ中毒です。熱帯の海洋に生息するプランクトンが産生する毒素に汚染された魚介類を摂取することで発生する食中毒です。
シガテラ中毒というのはシガトキシンという猛毒が原因です。

元々は南方の魚が持つ毒と考えられていたが、日本全国に広がっています。日本ではこのシガテラ中毒は沖縄での発症が殆どだったのですが、いまは関東周辺でも発症例が増えています。

ここ10年程で、本州以北でも中毒事例が見られています
発症すると回復までに最大1年ほどかかることもあります。通常は食してから1〜6時間で症状があらわれることが多いですが、24時間経過してからあらわれることもあります。
だるさが何ヶ月、時には一年以上も続きます。舌や手足の痛み、しびれ、頭痛、嘔吐、激しい下痢、関節痛等を伴います。死亡率は低いものの回復に時間がかかります。

「ドライアイスセンセーション」という聞き慣れない症状も出ます。ドライアイスに触れたときのように、また温かいものに触れると冷たいものに触れたときのように感じです。
ドライアイスセンセーションに罹ると水に入れなくなってしまう点で深刻な症状です。水で手を洗うことすら出来ないという症状です。
そういうことでシガテラ毒には治療がありません。

食中毒のように加熱をしても防ぐことができず、魚の摂取を避ける以外に効果的な予防方法はありません。