視力低下のサインを見逃すな!!子どもの「弱視」の注意点



最近、子どもの視力が下がっています。受験勉強や携帯ゲームの普及により近方を見る頻度が増加した結果、子どもの視力障害の頻度は以前に比べて増加しています。
裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は、幼稚園で27. 52%(内、0.7未満は6.65%)のようです。小学校で30.68%(内、0.7未満は19.99%)となっています。

最近気になるのは「弱視」です。発見が遅くなるほど視力の回復が難しくなります。
弱視とは、眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても視力がでない目のことを言います。
視力の発達段階である乳幼児期に、外界からの視覚刺激が不十分であるときに発症します。

裸眼視力が0.1以下であっても、眼鏡やコンタクトレンズで矯正して1.0以上の最大矯正視力がでれば「弱視」ではありません。
生れたばかりの赤ちゃんの視力は「0.01」ぐらいとされています。実は、生後間もない赤ちゃんは0.1も見えていません。
生まれたばかりのあかちゃんは、明るいか暗いかぐらいしか分かりません。具体的には、生れたばかりのときの視力は0.01ぐらいで、1年後には0.1前後に育ちます。

その後はゆるやかに発育し、4~5歳で1.0ぐらいになります。しかし、 1カ月くらいで物の形が、 2カ月くらいで色が分かるようになります。
さらに4カ月になると、動くものを追って目を動かせるようになります。その後はゆるやかに発育し、4~5歳で1.0となり、だいたい完成します。
視力の発達は8歳頃までとされています。これは近視が強いからではありません。体と同じで、視力を含めた視機能は、次第に成長していくのです。
これらの小児は眼を細めたり、片方の眼を覆ったり、左右の眼が同じ方向を見ていないことがあります。
・いつもテレビに近づいて見ている
・物を見るときに顔を傾ける
・目の前の小さなものを掴み損ねる
・何かにぶつかったり
・転びやすい
・塗り絵などの細かい作業がうまくできない などの症状がある場合は、弱視の可能性があります。
弱視があっても、幼児では症状を訴えられないことがあります。子供は、比較対象がないため、眼の症状を訴えることがあまりなく、目の悪いまま治療せずに、成長してしまうケースが目立っているようです。

「弱視」の主な原因は
・一つは先天性の白内障など、目の病気が原因で視力が悪いもの
・もう一つは、視力が発達する生後2~3ヶ月の頃から3歳までの幼児期に、斜視や強度の屈折異常(遠視・近視・乱視)があるためです

斜視とは、片目だけ外に向いていたり、内に向いていたりする目の位置異常です。上目づかいで物を見たり、左右に顔を傾いて物を見たりしていたら、斜視が隠れていることがあります。
子どの「弱視」について、親がすべきこととは、
子どもの様子をよく観察することです。
テレビを見るときに画面に顔を近付けてみていたり、本を読む際に顔を本につけて読んでいるなどです。またものを見る際に顔を斜めにしたり傾けて見ていたりすると、遠視や弱視などで見えづらい状態である可能性があります。

遠視の場合などは目の向きも普段の行動も全く問題ないように見えるため「遠くがよく見えているようだから大丈夫!」は禁物です。

対策は、毎日ものを見る訓練をすることです。こどもの視力が発達するためには、毎日ものを見ている必要があります。そのためには、できるだけ3~4歳頃までに発見し、6歳頃まで訓練を続けることが理想です。視力の発達期に個人差はありますし、10歳頃までは視力が伸びて弱視が治ったというケースもたくさんあります。
実際には8~9歳児で治療が有効であったケースもあります。