デング熱だけじゃない!蚊が媒介する恐ろしい6つの病気

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デング熱は感染してもほとんどは1週間以内に回復する。
しかし、デング出血熱と呼ばれる重い合併症を引き起こして死に至ることもあります。

2014年に70年ぶりに日本国内でデング熱に感染したことが確認されました。
蚊が媒介する感染症は他にもたくさんあります。

1.日本脳炎
日本脳炎ウイルスに感染した場合、およそ1000人に1人が日本脳炎を発症し、発症した方の20~40%が亡くなってしまうといわれます。
生存者の45~70%に精神障害などの後遺症が残ってしまうといわれています。
現在国内での患者数は年間10名以下だそうです。ワクチンの開発や生活環境の変化等で近年少なくなっています。

2.黄熱病
発病すれば致命率は20%と高いそうです。過去には日本国内でも生息していたが、駆除により昭和45年以降は確認されていません。
黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に、黄熱の予防接種をおすすめしています。

3.西ナイル熱
頭痛、高熱および方向感覚の欠如、麻痺、昏睡、震え、痙攣などの髄膜炎・脳炎症状が挙げられるが、重篤な症状を示すのは感染者の約1%といわれます。日本では2005年9月に米国ロサンゼルスから帰国した男性が日本初のウエストナイル熱患者と診断されます。

4.マラリア
熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫の4種類の原虫がいます。
年間3~5億人の罹患者と150~270万人の死亡者があるとされます。2012年にマレーシアから帰国した日本人での発症例も報告されています。

5.チクングニア熱
死亡率は高くありませんが、痛みのために社会活動に支障をきたすこともあります。日本国内での感染・流行はないが、2006年に海外で感染した輸入症例2例が報告されています。

6.フィラリア
蚊が犬フィラリアが寄生した犬からフィラリアの幼虫を運びます。感染した犬の血を吸った蚊が他の犬の血を吸うことで犬フィラリアに感染します。
犬の体内へ感染し、栄養障害、呼吸困難、貧血などを引き起こします。

ちなみに
蚊が媒介しない病気があります。
それは、HIV(エイズ)は蚊の体内で生きられないということが分かっており、蚊が吸う血液は少量のため感染に至らないということもわかっています。