今まで検査なし!そのE型肝炎も必要かも!?発症理由不明?

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肝臓移植に伴う輸血でE型肝炎ウイルスに感染し、2人が慢性肝炎を発症しています。移植前後の2人の血液や、臓器提供者の血液などを詳しく調べると、移植手術時の輸血が原因のようです。
同ウイルスは急性肝炎を起こすことがあるが、肝硬変や肝がんにつながる慢性肝炎にはならないとされてきました。

献血血液の検査では、感染が持続するC型肝炎ウイルスやエイズウイルス(HIV)、劇症肝炎を引き起こす危険のあるB型肝炎ウイルスなどについて調べます。
飲食物を介して口から感染し、感染が持続しないHEVやA型肝炎ウイルスは検査の対象になっていません。

食べたものから感染するらしい「E型肝炎」です。
肉の生食はリスクが高いとされ、今年から豚生レバーなどの提供が禁止されています。
野生シカ肉の生食を原因とするE型肝炎ウイルス食中毒事例が、特定の食品の摂食とE型急性肝炎発症との間の直接的な因果関係を確認しています。
衛生環境が整っていない発展途上地域において、洪水等により飲料水が糞便で汚染され、HEVが経口感染することによって起こる病気と考えられていました。

慢性肝炎になったり、劇症肝炎で死亡したりすることもあります。発症前後の糞便にはウイルスが排出されるため、家庭内では手洗いを念入りにして排便後の衛生管理に注意を払う必要があります。