手足口病 エンテロウィルスと同症状!?子供に原因不明のまひが!?注意「エンテロウイルスD68」とは?

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子供の原因不明のまひで、一部から
エンテロウイルスD68のウイルスが検出しています。

症状は、
発熱などに伴いまひの症状が出る原因不明の症例が今年8月以降、子どもで相次いで報告されています。
厚生労働省によると、全国でまひの症状が出たのは約20の都府県の子ども47人です。

実は、
流行は夏から秋のため、厚労省の担当者は「これから大きく感染が広がるとは考えにくい」としています。

アメリカでは昨年、この型のウイルスに千人以上が感染し、まひの後遺症が出た例もあるといいます。このうち14人が死亡したと報告されているようです。

ぜんそく症状を引き起こす呼吸器疾患です。
1962年に米国カリフォルニア州において初めて、気管支炎や肺炎の小児患者4名から分離されたウイルスです。
検出頻度が少ないことから、極めて稀な呼吸器感染症の原因ウイルスの1つであると考えられてきました。

日本国内でも検出数が数年おきに増加しているといいます。

エンテロウイルスD-68型の主な症状
・発熱やくしゃみ、鼻水などの軽症から、気管支炎や肺炎、呼吸困難
・重症化すると筋肉が虚弱化し、脳神経機能に異常をきたす場合もあり、麻痺が残るケースも
・骨髄炎を伴う急性弛緩性まひを特徴とする神経疾患も

そもそも「エンテロウイルス」とは何でしょう?
腸管で増殖するウイルスの総称です。ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルス、です。
その他のエンテロウイルスで構成されるウイルスのグループに属するウイルスの総称です。ヒトの腸で増殖して感染症の原因となるエンテロウィルスは60数種類確認されています。

実は、
夏のかぜを代表する「手足口病」がエンテロウイルスに属します。
夏のかぜの代表としてよくあげられる手足口病やヘルパンギーナを起こすウイルスは、このエンテロウイルスに属します。
日本の手足口病患者から検出されるのは主としてコクサッキーA16とエンテロウイルス71である。
エンテロウイルスは主に子どもの夏風邪を引き起こすとされていますが、これは大人が感染しないということではありません。

ただ、エンテロウイルスに感染しても不顕性感染と言って、何の症状も出ない人が多いようです。

エンテロウイルスの主な感染経路は、
感染した人の気道の分泌物(例えば,唾液,痰,鼻の粘液)の中に出てきます。この分泌物が付着したものをなめたり,触れた手をなめたりして,ウイルスを自分の口やのどの粘膜に運ぶことによって,周囲の人が感染することがあります。

実は、ウィルスの種類が違えば、もう一度感染することもあります。治療方法は、まだ確立されていないようです。

国立感染症研究所では、予防のためにこまめな手洗いと塩素系の消毒剤による消毒が有効だとして注意を呼びかけています。