南シナ海問題!中国対フィリピン、ベトナム他!?アメリカ軍と日本は!?



南シナ海問題とは、
南シナ海は、中国、台湾、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、インドネシア、ベトナムなどに囲まれた海域である。
海南島を除けば大きな島はなく、南海諸島やナトゥナ諸島などの中小の島々から成る群島が散在する。
南シナ海の北部中国沿岸やタイランド湾を含む南西部には大陸棚が発達し、石油や天然ガスなどの資源が豊富である。
これらの資源や海洋資源の確保を巡って周辺各国の利害があり領有権を主張するなどの混乱が深まっていることです。

中国の海洋進出でフィリピンと中国は、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)などの領有をめぐって対立しています。この一帯には海底油田が確認されています。特に2012年4月、この海域で操業していた中国漁船がフィリピン海軍に拿捕され、これに中国の監視船が出動して以来、緊張が高まっているのです。

フィリピン、アメリカと新軍事協定を締結
4月28日、フィリピンと米国が新しい軍事協定に調印しました。これによって、海上警備などに関する米軍の訓練や、フィリピン軍との合同演習が増えるとみられます。

基地の新設
フィリピン国軍幹部は16日までに、南シナ海に臨むフィリピン軍の2基地も新たな米軍の拠点に加わる見通しを示した。地元メディアに明らかにした。米軍は海洋進出を活発化させる中国と周辺国とのトラブルが絶えない南シナ海への前方展開力を向上したい意向だ。
対象は、スプラトリー(中国名・南沙)諸島に近い南西部パラワン島にあるオイスター(ウルガン)湾の基地と、北部ルソン島のサンミゲル基地。米軍のフィリピンへの派遣拡大を図る新軍事協定に絡み、両国が双方の費用負担割合など詰めの協議を進めている。
このほかに拠点となる候補地は、ルソン島のフォートマグサイサイ基地や米空軍基地があったクラーク基地(軍民共用)、かつて米海軍基地があり、南シナ海に面するスービック経済特区の一部施設。

フィリピン政府は、南シナ海で領有権主張を活発化させる中国に対抗するため、協定締結により米軍の後ろ盾を得るとともに、米軍との協力を通して自国の防衛力強化を目指すとみられる。米国にとっても、協定は「アジア重視」政策に合致するため、両者の思惑が一致した形だ。

日本側は、米軍の空中警戒管制機(AWACS)、P3哨戒機やイージス艦のほか、シンガポールに配備されている最新鋭沿岸海域戦闘艦(LCS)などがフィリピン軍基地にローテーション展開すると踏む。

フィリピン軍は現在、対潜哨戒機がなく、レーダーもほとんど役に立たないとされる。元海上自衛隊情報業務群司令の末次富美雄氏は「米軍展開で哨戒能力が強化され、日本にも南シナ海での中国軍の状況が米国を通じて入ってくる。東シナ海の中国軍の動きを予測する上でも有益だ」と強調する。中国情勢に詳しい元陸上自衛隊幹部学校教官の西村金一氏は「南シナ海での米国のプレゼンスが高まりシーレーン防衛が強化される」との見方を示した。